ホーム フォーラム 2020 キャリアディスカバリーフォーラム参加者インタビュー

キャリアディスカバリーフォーラム参加者インタビュー

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キャリアディスカバリーフォーラムが若手研究者にもたらしたものとは?
2019年参加者にキャリアディスカバリーフォーラムで発見できたことを伺いました。

起業家の姿を見て、諦めかけた夢が具体的になった

筑波大学大学院 生命環境科学研究科 修士2年生 小倉 舜さん

私は、微生物が粒をつくる現象を下水処理に活用する研究をしています。30年ほど前から研究が加速してきた分野であり、海外では事業化も進んできていますが、日本ではまだ十分な社会実装にまで至っていません。博士課程での留学先で事業化を目指す道を考えていた矢先、ボスが亡くなり、卒業後の進路が閉ざされてしまいました。自分で道を作らねばという危機感から、キャリアディスカバリーフォーラムに参加しました。ファーメンステーションなどのベンチャー企業が研究成果の事業化を推進する姿を見て、改めて「起業」という道が具体的に考えられるようになりました。その場でリバネスのスタッフに声をかけ、相談を持ちかけ、研究の事業化を目指すアグリテックグランプリへの出場を決めました。他にも、出会った複数のベンチャーの方へ自分のアイデアをぶつけ、議論する機会もいただきました。事業化の道に進む現実味は5%くらいでしたが、現在は30%くらいになっています。本当にできるのかはわかりません。でも、まずは目の前のチャンスをつかみたいと思います。

 

様々な研究者に出会って、研究はどこででもできると感じた

明治大学大学院 農学科研究科 修士2年生 高田 陽さん

私は、保全生態学の観点から市民活動での科学リテラシー向上の調査や身近な生き物の特徴を環境指標にする研究を行っています。研究を続けるか、地域で保全活動に取り組むかを迷っている中、キャリアディスカバリーフォーラムに参加しました。自分の研究の社会実装を考えるアプローチは新鮮で、価値観や文化の違う異分野の人との議論は留学に近いカルチャーショックを受けました。環境問題解決のための技術開発を目指す企業が多いことが意外であったのと同時に、自分は人の意識に働きかけることが好きだと改めて感じました。企業の研究のやり方や研究者の雰囲気もさまざまで、三者三様の研究者の姿がありました。どこに行ったら研究ができるかではなく、どこでも自分が研究者として活動していけばいいのだと思い至りました。そして、社会に近い立場で実践もしながら、研究を続けることが自分の道だと実感しました。自分の夢である、研究にみんなで取り組める社会にする市民活動を作れるように行動していきたいです。

 

2019年リバネス発刊 研究キャリア発見マガジン「incu・be」46号掲載

<2020年度キャリアデイスカバリーフォーラム>
2020年6月20日(土)10:00-18:00 @TKP市ヶ谷カンファレンスセンター5F
詳細・申し込みフォーム https://cdf.lne.st/

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