CDF キャリアディスカバリー フォーラム

理想の研究キャリアはどういうもの?

研究者の新しい生き方を発見したい人が集まる

数多く存在する解決すべき社会の課題。その課題を研究テーマに落とし込み、解決の道筋をつくる力を持った人材が求められています。

研究者の持つ疑問を投げかけられる「感性」は、期待されるチカラの1つです。

キャリアディスカバリーフォーラムは、研究者のチカラに期待を寄せる企業が集まり、参加研究者と参加企業が、「これからの研究テーマや課題」、「社会に貢献したいこと」を自由に語り合う仕掛けを用意しています。

固定概念に捕らわれない、新たな自分、働き方、生き方を発見しに来てください。

キャリアディスカバリーフォーラムで「発見」できるもの

産業界での研究経験の活かし方

既存のイメージにとらわれない企業の姿

研究を活かして解決に近づく社会課題

キャリアディスカバリーフォーラム 2021

<開催決定!>キャリアディスカバリーフォーラム2021@tokyo
日時:2021年11月20日(土) 13:00〜18:00
場所:センターオブガレージ(東京都墨田区横川1-16-3)
※場所は変更になる可能性もあります。

過去の参加者より

私が発見したもの
〜過去参加者の声〜

フォーラム参加からインターンへ!:株式会社アグロデザイン・スタジオ

西ケ谷有輝氏(株式会社アグロデザイン・スタジオ 代表取締役社長) 出野泉花氏(慶應義塾大学) 1dayや短期間のインターンシップを辞め、ジョブ型のインターンシップを実施する際にもっとも担当者の頭を悩ませるのが、どんな仕事を経験してもらうかを設計する点ではないだろうか。標的酵素に特異的に結合する農薬候補化合物のデザインで、安全な農薬開発を目指すベンチャー企業、株式会社アグロデザイン・スタジオでは、少人数ながらジョブ型インターンシップを実施している。どのようにインターンシップとして学びと即戦力の両立を実現させているのだろうか。 後々試行錯誤しておきたい案件を任せる 設立2年にして、すでに複数人のインターン生を受け入れてきた同社代表取締役社長の西ケ谷有輝氏は、インターンの課題についてこう考える。「インターン生に知的財産の絡む案件を任せることは難しいと考えています。自分の研究もある若手研究者は毎日通うこともできないため、今優先順位の高い仕事も難しい。そこが研究型のインターンの難しいところで、弊社でも多くの人数を受け入れることはできません」。西ケ谷氏が渡しているのは直近の優先順位は下がるが、1年後など先を見据えて試行錯誤しておきたい調査や研究の案件だ。ベンチャー企業には補助金や研究費の活動などで調査や条件検討を行いたい仕事が多数ある。社員は今手を回せないが、取り組んでくれていれば後々助かるし、たとえ少し失敗しても十分リカバーできる期間があるので、インターン生にも試行錯誤してもらうことができるという。 必要なのは丁寧な教育ではなく、相談できる距離感 2020年の1月から同社にインターンとして通う慶應義塾大学の4年生の出野泉花氏は、今、微生物の培養条件の検討を進めている。高校生の時から研究をしており、学部生だがすでに論文を書いた経験と十分な研究経験があり、受け入れを決めた。「教育する余裕はないので、自分で仕事をとりに行ったり、考えて動ける人が必要だと思います。出野さんの論文を見て大丈夫だろうと思いました」。 自社技術の事業化に向けて社員が日々奔走する戦場のようなベンチャー企業をインターン生側はどう感じたのだろうか。「社員さんには相談すればアドバイスをいただけますし、困った、という事はありません。社会人の基礎みたいなところは本を一冊渡してもらって実地で注意を受けながら勉強しました。アカデミアの研究とのギャップを見たかったのですが、私が関わっている新しい研究の種を探すところでは共通点があるなと思いました。データを眺めておもしろい!と考えている時間はないのですが」。大学での研究経験を活かせるテーマを渡せば、手取り足取りの教育がなくとも、インターン生がその中で学べることや感じることはありそうだ。 仕事の見極めによって優秀な人材の誘引力に 「教育する余裕がない現場に負担になる」、「秘密保持や知財の取り扱いが難しい」というのはインターンシップの検討でよく挙がる課題感だが、同社の事例はこうした課題があった上で、学びと即戦力を両立させることができている好例と言える。社内に入り込んで実施するジョブ型インターンの実施は多数を受け入れることは難しく、その能力やコミュニケーション力には見極めが重要になってくるため、受け入れの明確な条件検討も必要となるだろう。しかし、研究開発の一端を担ってもらう形であれば、専門性を持った研究者に手取り足取りの教育は不要であり、お客様的な体験活動より、企業の文化や仕事の仕方、スピード感を体感してもらうことができ、より優秀な層を集めるきっかけとなるだろう。
株式会社ガルデリア

フォーラム参加からインターンへ!:株式会社ガルデリア

株式会社ガルデリア 平井一帆氏 東京農工大 松岡頌子氏 インターンシップは大々的な採用をしていない企業にこそ、関係性を深め、入社後の即戦力を確保しつつ、ネットワークを増やす機会だが、労力が高くて、必ずしも採用に繋がらない。受け入れる余裕がないという声をよく聞く。採用以外にもどんな価値を企業にもたらすことができるのだろうか。研究者数名、初めてインターンシップで博士を受け入れた藻類ベンチャー、株式会社ガルデリアに話を聞いた。 本人と企業の興味の一致点を探る  植物の乾燥耐性について博士課程で研究をしていた松岡頌子氏と株式会社ガルデリアとの出会いは研究者向けのキャリアイベント「キャリアディスカバリーフォーラム」だった。松岡氏は理学的な研究から応用への興味が増しており、企業への研究に興味を持ち始めていた。「環境問題の解決に興味があったのですが、直接取り組む企業にはなかなか出会えませんでした。こんな会社があるんだ!と新鮮に思いました。話しているうちに同社が藻類の一つであるガルデリアでリンの回収をしたいという話題になり、私もそのテーマに興味があったので、後日、それがインターンでの仕事になりました」。松岡氏のテーマ設定はどのように決まったのだろうか。指導した平井一帆氏によると、顧客によく聞かれるため、検討しておきたいテーマだったという。「会社にとっても、まだ未開拓なテーマであり、できるできないにかかわらず結果を持っていることが会社の知見になり、本人も興味を持っていることだったので一緒に研究を進めることにしました」。 本人の癖や苦手を理解することが難しかったコロナ禍でのリモート指導 具体的にどのように研究するかについては、平井氏が相談にのりつつ、できるだけ松岡氏自身で考えてもらうことにした。松岡氏は植物の専門性はあったが藻類を扱うことは初めてだったので四苦八苦しながら計画を作った。ようやく計画が見えたころ、緊急事態宣言が発令され、ガルデリア社のラボに通うことができない事態となる。所属大学の研究室の中でテーマを遂行することができるように交渉し、リモートでインターンを遂行することになった。「直接対面していると、その人の癖を把握したり、自分でやってみせたり、ちょっとしたことについて声をかけたりしやすいのですが、それができない中で一緒に研究をしていくことはとても難しかったです」。と平井氏は振り返る。本人の性格を把握したり、苦手なことがわかったりして初めて研究指導ができていたのだと実感すると同時に、時間はかかったが、日々の連絡をチャットツールで行い、月2回ほどのビデオツールでの打ち合わせでなんとか研究を遂行することができた。 研究からビジネスまで、ベンチャーの仕事の幅広さを知る場 松岡氏はインターンシップを通じて、ベンチャーの人たちの仕事の内容の幅広さに驚いたという。「自分で最初からテーマややり方を考える経験も初めてでしたし、研究者はもっと研究の成果にだけに向き合っているのだと思いました。しかし、出口となるビジネスのことまでディスカッションしていて、研究者も研究以外にもいろんなことを知って、考えられる能力が必要なのだということがわかりました。自分の意見を自由に発言できるということも新鮮でした」。漠然と環境問題を解決するために植物を生かした研究を手がけたいと考えていたが、自分のやりたいことをビジネスとして実現するためには、足りないことだらけだということに気づいたのだ。どんな力を鍛えるべきかの解像度が上がった経験となった。 異なる視点に触れ、人材教育の検証になる   最終的に松岡氏は大手の企業への就職が決まった。必ずしも全員が入社をするわけではないインターン生を初めて受け入れてみて、平井氏はその価値をどのように感じたのだろうか。「会社の仕事だけという頭でいると、異なる考え方に触れることはできない。インターン生がきて、自分と違う発想の人材にどのように伝えようかと考えたりすることが、会社にとっては良いことなのではないかと思います。」と平井氏は振り返る。ガルデリア社は、少人数の企業なので、教育のシステムがまだ確立していない。インターン生にとってどんなことをしたら学びになるか、どこまで指導やフォローをすべきか、時間をかけていくべきか、など教育系の検証にも活かされたという。「これからは違う専門性を持っている人たちも受け入れたい」というように、採用が達成されなくても、企業にとって新たな人材を受け入れるチャレンジの場や、異なる知識や視点に触れる学びの場になりそうだ。後輩から学ぶ、その経験そのものが、企業の財産になっていくのではないだろうか。

キャリア発見記:佐野公俊さん(明星大学大学院 人文学研究科)

佐野公俊さんは、強迫性障害の治療に役立てるためにACTと呼ばれる心理療法について研究している。2020年6月に行われたキャリアディスカバリーフォーラムで、栃木県のものづくり企業である株式会社アオキシンテックのブースを訪れ、イベント後、社長の鞄持ちを経験した。心理学専攻の学生がものづくりの会社へ。一見専門性が異なる企業に飛び込んだことで何を発見できたのだろうか。 工場のヒューマンエラーを防げるか? 「カウンセリング以外で活用の場が少ない」。佐野さんは、自らが学んだ心理学を社会に役立てる方法を模索していた。そんな中、工場などのヒューマンエラーを心理学の知見で解決できるのではというアイデアを思いつき、キャリアディスカバリーフォーラムにて、株式会社アオキシンテックのブースを訪れた。考えてきたアイデアをきっかけに、社長の青木圭太さんと話が盛り上がり、後日工場見学に参加する約束を取り付けて実際に現地に訪問した。工場見学では、現場の人に工場のことや実際に働いている状況などを教えてもらい、ヒューマンエラーが起きやすい実際の状況などについて理解し、考えを深めるきっかけとなった。 ビジネスをするのは機械でなく、人間だから 今回工場見学以上に佐野さんを興奮させたのは、社長の鞄持ちを経験したことだ。青木さんが社外の人と会う現場に3回同行した。もっとも印象的だったのは、青木さんが商談相手と、まるで友達に話すように新しい仕事のアイデアについて話す姿だった。それは、ビジネス現場に佐野さんが持っていた、ルールだらけのイメージとはかけ離れており、遊び心や個人の繋がりから仕事が生まれることを実感した経験だった。クリエイティブな創造や、円滑なコミュニケーションには性格や特性に働きかけたり心の動きを掴むことが必要であることがわかったのだ。ビジネスを行うのが機械ではなく人間である以上、心理学が活きる場面は多いと佐野さんは確信できた。 専門性を活かすために専門以外の世界も知る 今回の経験から、心理学者は心理学をより活かすために、専門以外の世界も知るべきだと佐野さんは考えるようになった。今後、社会で見えてきた課題に心理学的な知見での解決を目指し、起業も視野に活動してみるという。まだまだ解決策を生み出すまでには社会の理解や現場との議論が必要だ。専門以外の世界での課題の発見が、思いもかけない研究の活かし方のヒントになる、それを実感できる事例と言えるだろう。

キャリアディスカバリーフォーラム × 「あなたの研究の問い」で何が起こる?

 キャリアディスカバリーフォーラムは「研究者の新たな活躍の場を発見する」をテーマに、研究者のチカラに期待を寄せる企業が集まる場です。2020年6月と12月にそれぞれ開催されたイベントでは、研究者が、自分のやりたい研究を、研究開発型のベンチャーや、新しい研究テーマの発掘を目指す大企業に直接ぶつける場を設けました。この場に参加することで、研究者にはどんな発見があったのでしょうか?イベントの参加者に話を聞いてみました。   腸内細菌と食の掛け算に、新たなアプローチを見つける 東京工業大学大学院 生命理工学院 修士1年 千葉 のどか (専門:生命科学, 腸内細菌) 子供の頃からアレルギー体質で、コンビニに入っても、自分だけ食べ物を自由に選べませんでした。もっと、人それぞれに合った食事を普段から選べたらいいのに。そう思い今は、人の体質に合った食を実現することを目指して、ヒト腸内細菌のゲノム解析の研究に励んでいます。自分が目指すことをベンチャーの方に伝えたところ、『人の腸内細菌の分析結果と、購買データとの相関をAIで探ることで、腸内細菌の傾向にあった食品開発に繋げる』という新しいアプローチが見えてきました。今は、そのベンチャーでインターンをしながら、新しい研究の実施に向けて動いています。   研究の考え方が産業と繋がる 横浜国立大学大学院 環境情報学府 博士後期課程1年 土田 裕介 (専門:電気化学, 計算化学) エネルギーを作る電子間の相互作用に興味を持ち、今は、希少金属抽出の電析挙動を計算シミュレーションで予測する研究を行なっています。自分のキャリアの軸は、”好奇心を満たし続けること”です。それができる研究者として生き残るためには、自分の研究の幅を広げる新しいコンセプトを、たくさん知ることが有効だと考えています。計算化学では必ず系を規定して最適化を行います。その考えを農業のシステム化を行うベンチャーと突き合わせると、地球規模の系では各地域に最適な農産物を分けることが有効であるという仮説が生まれました。研究の考え方と産業が繋がる事例をたくさん発見できる場所は他にはありません。   環境と産業とを繋ぐ研究者としての可能性を見つける 神戸大学 人間発達環境学研究科 学術研究員 工藤 久志(専門:地球化学)  学生時代から、惑星の起源や生命の起源を、宇宙や地球の環境試料の同位体比分析から探る地球化学の研究を続けて来ました。惑星の起源というと、ピュアな自然科学と受け取られがちですが、その探究の中からレアアースや、メタンハイドレートなどの産業応用可能な資源が発見されたことは、意外と知られていません。ベンチャーと議論する内、自分が大学で究めてきた研究が、遠隔地の環境を再現するビジネスや、農業資材の性能評価に活かされる可能性が見えてきました。これから、いくつかのベンチャーと継続して議論しながら、環境と産業とを繋ぐ研究者としての自分の生き方を探っていこうと思っています。   〜研究のフィールドを産業界に拡げる〜 キャリアディスカバリーフォーラムでは、研究者が研究開発型のベンチャーや大企業と議論することで、自分の研究がどのようにビジネスに繋がっていくのかわかります。研究のフィールドをアカデミアだけでなく産業界に拡げることができるようです。 自らの研究者としての問いと生き方の幅を拡げる場に、ぜひ、ご参加ください。   <キャリアディスカバリーフォーラム> 研究者が描く未来を、研究開発型の企業と議論し、研究者の新たな活躍の場を発見するキャリアイベントです。 キャリアディスカバリーフォーラム in 東京 日時:3月20日(土)13:00-17:00 場所:センターオブガレージ(東京都墨田区) キャリアディスカバリーフォーラム in 神戸 日時:3月27日(土)13:00-17:30 場所:クリエイティブラボ神戸(兵庫県神戸市) 申し込み・詳細:https://cdf.lne.st/

 参加企業の声

探しに行こう研究者としての新しい生き方

・新しい研究フィールドを産業界でも発見したい学生・研究者
・既存の業界・分野に収まりたくない学生・研究者
・自分の研究を社会で役立てたいというパッションを持った学生・研究者
・これまでの事業から新たな分野への航海を始めたベンチャー・大企業
・既存の業界や分野の常識を打ち破る人材と仲間になりたいベンチャー・大企業
・世界初の技術力で世の中に新しい価値を創造したい、と考えるベンチャー・大企業

大学・研究機関・高専教員の方へ

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