2024年4月20日(土)に東京都墨田区にて、『Add Venture Forum(アド・ベンチャーフォーラム)in東京』を開催しました。当日は12社の研究開発型ベンチャーと47名の博士・修士等の学生が参加し、企業ごとのブースセッションでは、熱い議論が繰り広げられました。
主催者挨拶は、リバネスのひとづくり研究センター長の楠 晴奈より行い、アド・ベンチャーフォーラムの立ち上げの思いを語りました。
主催者挨拶
「誰も知らないから、自分が解明する、無いなら、自分で創る」リバネスはそんな研究・開発が大好きな研究者が集まって作った会社であり、ここに集まっているみなさんも同じ思いを持った人たちだと思います。今日ここに集まっているのは、「どうすれば陸上で海産物を生産できるのか」「もっと地球環境にも優しい塗装技術は作れないのか」「どうすれば世界中の老朽化したインフラの安全を守れるのか。」今の知識、今の方法では到底解決できない、地球規模の課題解決に挑む12社です。まさに、「誰も知らないから、自分が解明する。無いから、自分で創る」に挑んでいる企業です。仲間がいなければ到底解明・開発できない問いや課題が山積しており、多くの仲間が必要です。必ず自分の興味と重なるテーマ、ミッションがあるはずです。それを見つけて、仲間に加わってみてほしい。「大学で研究しながら、ベンチャーで働く方法はあるか?」そんなキャリアがないならそれも一緒にやり方を開発すればいい。そんなアドベンチャーの場を作りたいと思い、アド・ベンチャーフォーラムを開始します。
その後、過去のフォーラム参加者であり、博士課程の研究を続けながらベンチャー企業に就職した、株式会社ガルデリアの亀本有生さんに経験談をお話しいただきました。
講演概要
社会にインパクトをもたらす仕事は大手企業のイメージしかありませんでしたが、実際に世界を変える事業創造に挑むさまざまなベンチャー企業を見て、考えが変わりました。べンチャー企業には大手企業のようなノウハウやアセットは潤沢にはありませんが、研究開発はもちろん、組織の制度や製品化プロセスなど、会社の中核を自分で作っていくことは、博士にとって魅力的な仕事だと思います。研究から社会実装を本気で目指す人たちと出会えたことは幸運でした。 :詳細記事はこちら
アドベンチャースプラッシュでは参加ベンチャーが自らのビジョンや参加学生と議論したいことを1分で熱くプレゼンテーションしました。
そして、メインプログラムである、ブースセッションでは、各ベンチャーの研究者・経営者と参加者が、お互いの情熱や知識を組み合わせてできることがあるか、どんな仲間になれそうか、濃密なコミュニケーションが繰り広げられました。
参加者の声
- 常に冒険心でワクワクしている人の集まりであるということを知ることが出来た。ベンチャーがより現実的な選択肢に入るようになった
- 研究などに対して情熱溢れる冒険家は、自分には向いてないのではと思っていたが、ベンチャーにも色々な形があり自分に合う会社もあるのかも。と思った。
- 普段研究室にいるだけ、あるいは日常を送っているだけでは出会えない世界があることに気づくことができました。
- 何をやりたいかだけではなくて何を実現したいかまで聞かれることが多く、研究と同じだと思いました。
- 限られた時間だったにも関わらず、具体的にできそうなアクションが思ったよりも出た
- ベンチャー企業は、専門性の高いことをやっていて、文系の自分には無関係かもしれないと思ったけど、本当に全く関係ないと思う分野においてもこれまで自分が考えてきた考えややってきたことが応用できるのではないかと思い、非常に広い分野を覆うものだと思った。
- 自分の研究が、これまで思いつかなかった分野に応用できることがわかり、研究の視野が広がり、新たな発想が得られたことをとても嬉しく思います。
- 現在の研究へのモチベーションに繋がっただけでなく、博士後期課程進学やベンチャー企業で働くことなど、今までより広い視野を持って自分のキャリアを考えるよいきっかけとなりました。
- 「次の動きを作る」という認識を参加者全体が持っていることにより、少し強制的にでも物事が前に進みそうな感覚を他のイベントよりも強く感じた。こういったイベントが今後より増えていったら嬉しい。
参加企業一覧
株式会社ARK、株式会社IDDK、株式会社イノカ、株式会社ACSL、株式会社Eco-Pork、株式会社ガルデリア、株式会社Soilook、株式会社NEST RdLAB、マイスターズグリット株式会社、株式会社マテリアルゲート、株式会社MANN、株式会社リバネス
次回は6月29日、大阪にて開催します!
最新情報、参加のお申し込みはこちら!
https://hd.lne.st/forum/202406osaka/