ホーム お知らせ 誰も辿ったことのない道だからこそ、トップを目指せる(株式会社 Rhelixa)

誰も辿ったことのない道だからこそ、トップを目指せる(株式会社 Rhelixa)

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株式会社 Rhelixa
松木 崇晃 さん 研究開発 プロジェクトマネージャ
大迫 侑貴 さん インターン生
(東京農工大学大学院 生物システム応用科学府 博士課程3年生)

環境などの影響で遺伝子が化学的に修飾されることにより発現が制御されるメカニズム、「エピゲノム」のコンピュータ解析技術を強みに起業した株式会社Rhelixa。まだ産業界での活用が始まったばかりのこの技術で、ビジネスに挑戦する魅力は何だろうか。研究開発マネージャとして参加した松木崇晃さんと、今年の春から新入社員になる大迫侑貴さんに聞いた。

日本代表になれると感じて参画を決めた

大学院で土壌センサーの開発や微生物のメタゲノム解析を行ってきた松木さんは、コンサルティング会社勤務を経て、株式会社Rhelixaに参加した。同社は、代表の仲木竜さんが大学で研究を行っていたエピゲノム解析を広げようと、ポスドク時代に起業した会社。松木さんが会社の話を聞いたのは、仲木さんが起業して1年ほど経った頃だ。「代表の仲木と2〜3回話して、すぐ参画を決めました」。エピゲノム解析をビジネスで主軸とする企業は少ない。誰でもできる解析ではないうえ、まだ活用する人が少なく、収益を上げることが難しいために参入障壁が高いのだ。だからこそ、松木さんは、この業界で日本代表になれる可能性を感じたという。「自分も食料生産の環境について研究してきた。エピゲノム解析で環境の影響を調べ、食料生産の現場に最適なレシピを作りたいという気持ちも強く働きました」。自分で事業に携わることができないコンサルティングの仕事にもどかしさを抱えていた松木さんは、自らが日本代表になるのだという決意をもって、仲木さんの相棒になった。

1つ1つの仕事が未来を作っていく実感

入社して最初の仕事は、ラボを作ることだった。国からの助成金でラボを立ち上げながら、営業も行い、助成事業の報告のための書類作成に明け暮れるという日々が続いた。今も、インターンに実験・解析の指導をしながら、営業、資金調達と、1人で何役も務める。「大変だったけれど、ビジネスの本で学んだことを実際に経験でき、実感を伴った力になったことはとてもよかった。自分たちの価値やマイルストーンを頭に置きながら現場の仕事もできるようになったことは収穫です」。エピゲノム解析は、家畜の疾患要因、人の健康など、生物に対するあらゆる環境からの影響を追究できる可能性がある。松木さんは、技術が進み、今では誰でもパソコンをもっているように、誰もが遺伝子解析を行う未来を見据える。「エピゲノム解析の分野でグーグルのようになりたいんです。いろんな研究者のデータが集まり、そのデータを元に解析した知見を一般に還元し、さらに多くのデータが集まってくる。そんな世界を描いています」。

やっと巡り会えた自分の居場所

一方、大迫さんは、博士3年生の2017年6月にリバネス主催の「キャリアディスカバリーフォーラム」で松木さんと出会った。大迫さんの研究内容は、ポプラの細胞壁成分の合成酵素の遺伝子が発現するプロセスを調べるというもの。「遺伝子工学を続けたいという気持ちはあったのですが、就職活動の際、研究職で遺伝子を扱っているという記載があっても、本当に力を入れている企業はほとんど見つかりませんでした」。初めて会った松木さんは、自分の仕事をとても楽しそうに話す様子が印象的だったという。「遺伝子工学が活かせるし、笑顔で働ける会社なのかなと思い、とても好感をもてました」。イベント後に会った仲木さんとも意気投合した。Rhelixaへの入社を決め、今はインターンとして関わっている。「自分は植物の研究者ですが、ここでヒトや土壌など、様々な対象と関わる中で能力の向上につながる実感があります。やりたいことをやりながら、自分が会社を盛り上げていけることがとても楽しいと思いました」。

自分が会社の可能性を広げていきたい

松木さんは、大迫さんのことをすでに「安心できる片腕」と絶賛する。「博士の人はここまで頭を鍛えてきたので、ベンチャーでは即戦力になれる存在。ビジネスは後から学べることなので、ぜひ仲間になってほしいと思います」。大迫さんも、「やりたいという思いから始めて、楽しそうに仕事をしている人が多いのがベンチャーだと思う。自分の好きなことを仕事にできるかわからなかったので、Rhelixaで仕事ができるのはとても嬉しいです。最終的には、他の企業やアカデミアに負けないくらい何でもできるラボに、自分がしていきたいと思っています」と目を輝かせる。自分たちの強みと本当にやりたいことがあれば、多少の困難は気にならない。難しいことだからこそ、自分で開拓していきたい。そんなエネルギーをもつ人たちが、未知の仕事を作っていくのかもしれない。