アド・ベンチャーへ乗り込もう!
研究や技術から新たなビジネスへと向かう企業を紹介します
株式会社イノカ
生き物への好奇心を環境問題の解決へ
私たちは「人と自然が共生できる世界をつくる」をビジョンにかかげ、日本で有数のサンゴ飼育技術を持つアクアリストと、AI研究のエンジニアがタッグを組み、2019年に創業したベンチャー企業です。自然を愛し、好奇心に基づいて飼育研究を行う人々の力と、IoT・AI 技術を組み合わせることで、30以上の微量元素の溶存濃度をはじめ、水温・水流・照明環境・微生物を含む生物同士の関係性など、多岐に渡るパラメーターを制御することで、任意の水環境をモデル化して水槽内に再現する『環境移送技術』の研究開発を行っています。
この技術を活かして、特定の物質が生態系にどのような影響を与えるのかを調査するサービスを行っています。例えば、台所から流された洗剤や、海水浴中の日焼け止めクリームが海に流れ出た後にどのような影響を及ぼすのかを調べることは、複雑な海の中においてこれまでは不可能でした。しかし、ここに環境移送技術を導入し、特定の海の環境を切り取ったように再現し、実験することで、海という複雑系の中における影響の有無、毒性・ポジティブな影響の推定が可能になります。このサービスは今、自然環境の保護に対する意識の高い先進的な企業を中心に注目され、株式会社資生堂、DIC株式会社など、業界を問わずさまざまな企業とプロジェクトを行っています。
現在は海洋の環境移送を主軸としていますが、ここにとどまるつもりはありません。河川・陸・地中・空に至るまで、あらゆる環境において技術を完成させ「地球まるごと移送」を目指しています。イノカは生き物マニア、 飼育マニアが輝ける会社です。生き物の声が聞ける方、飼育研究が好きな方、生き物の力を活かして社会に貢献したい方、大学を卒業した後も生き物と関わる研究がしたい方、ぜひ私たちと一緒に活動しましょう。